セミリタイアとは、FIRE(Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職))早期退職して配当金のみで生活をするのではなく、早期退職し、アルバイトなどで少しの収入を得つつ、配当金で生活することを目指します。
◆この記事を読んで得られること
・4%ルールとは何かがわかる
・セミリタイアにあたり必要な資産がわかる
・セミリタイアにむけて毎月の積立金額がわかる
セミリタイアのメリット
・完全なFIREに比べ必要資産が少なくて済む
・早期退職することで、自分の時間が増え、やりたいことができる
・仕事の責任などに縛られなくて済み、心に余裕ができる
・家族の時間が増える
・仕事場所を選らばない
必要な資産は?「4%ルール」とは?
「4%ルール」とは、年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費をまかなえるという考え方で、資産を減らすことなく生活費が賄える想定です。
(イメージ:1億400万円の資産があり、年の初めに400万円をおろす。資産は1億円になってしまうが、一年後には増加し、また1億400万円にもどっている。これを繰り返すことで、資産を減らすことなく生活費が賄えるということになります。)
なぜ4%なのかというと米国株の投資信託の成長率7%からアメリカのインフレ率3%を引いた数値になります。
「4%ルール」が実際どこまで信用できるのかですが、データ上では過去20年間以上下回ったことはありません。また、リーマンショック、新型コロナ等で暴落した時でも数ヵ月後には元の水準以上に戻っております。とはいえ今後もずっと大丈夫かは誰にも分からないので、youtubeなどをみつつポートフォリオを調整していくのが大事だと思います。
必要な資産は?
「4%ルール」に則って必要な資産を計算すると下図のようになります。
自分の1年間の支出に該当する行の4.0%の列の金額が必要な資産になります。
例:1年間の支出が240万円の場合、7219万円の資産が必要なことになります。
生活費/年 | 生活費/月 | 3.0% | 4.0% | 5.0% |
---|---|---|---|---|
120 | 10 | 4,813 | 3,609 | 2,888 |
180 | 15 | 7,219 | 5,414 | 4,331 |
240 | 20 | 9,625 | 7,219 | 5,775 |
300 | 25 | 12,032 | 9,024 | 7,219 |
360 | 30 | 14,438 | 10,828 | 8,663 |
必要な資産を把握した上で、月にいくら積み立てすればいい??
上記までで必要な資産が把握できたと思います。次はセミリタイアに向けて月にいったいいくら積み立てていけば良いのかを考えます。下記表は各必要資産を15年、20年、25年、30年で貯めるのに必要な積立額(月)になります。※運用利率5.0%で運用できた場合。
例:必要資産が7,219万円で、20年で貯めたい場合は月「17.56万円」必要になります。
生活費/年 | 必要資産 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 |
---|---|---|---|---|---|
120 | 3,609 | 13.5 | 8.78 | 6.06 | 4.34 |
180 | 5,414 | 20.26 | 13.17 | 9.09 | 6.51 |
240 | 7,219 | 27.01 | 17.56 | 12.12 | 8.67 |
300 | 9,024 | 33.76 | 21.95 | 15.15 | 10.84 |
360 | 10,828 | 40.51 | 26.34 | 18.18 | 13.01 |
ちなみに、調べる方法は「資産運用シミュレーション」等で検索すればすぐに出てきます。
ぜひ一度ご自身に必要な金額を調べてみることで、より理解が深まると思います。
・楽天かんたんシミュレーション
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
まとめ
ここまで読んで必要な資産、毎月の積立額が把握できたかと思います。実際、思いったより多く感じた方もいるかと思いますが、支出を見直すか、副業などで収入元を増やすことにより、積み立て額を増やしていきましょう!また、私のように夫婦で行う場合は二人で積み立てることができるので、一人で積み立てるより負担が減ります。
また、たとえセミリタイアができる金額を築くことができなくても、積み立てた分は老後の支えに必ずなるので、ただ貯金しておくだけでなく、支出を見直し、積み立てすることをお勧めします。
コメント